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地域の子育てを応援する みつぎ子育て支援
センターみっけ
センター長

Junko Kimura

NPO法人はぴままクローバー 代表理事 尾道子育て支援ネットワーク 会長

岡山県倉敷市生まれ。岡山大学教育学部卒業。在学中は「洞窟探検部」に所属し、中四国地方の洞窟を回っていたという行動派。卒業後2年間、青年海外協力隊としてケニアの学校で理数科教育に従事。結婚や出産を経たのち、自然豊かな子育て環境を目指して御調町に移住。読み語りボランティアをはじめ、保育ボランティア、フードパントリーの取り組みなどを精力的に展開している。趣味はガーデニング、楽器。綾目神楽保存会のメンバーとして、舞や笛も担当。3児の母。

近隣地域をつなぐ
交差点のようなまち・御調

尾道市の北部に位置する御調町(みつぎちょう)は、福山市、三原市、府中市に接するエリア。その交差点のような立地から、中心部にある道の駅は「クロスロードみつぎ」と名付けられ、周辺の各地域から人が集まる場所となっている。

そんな道の駅近く、尾道市御調支所のある敷地内に、就学前の子どもやその家族、妊婦などが集う地域の子育て支援の拠点スペースがある。「みつぎ子育て支援センターみっけ」だ。

背の低いラックに囲まれた広めのスペース、たくさんの絵本、木でできたやさしい風合いの積み木――。市から委託を受け、2014年から「みっけ」の運営を務めているのは、NPO法人はぴままクローバー。代表理事の木村さんは、「地域の子育てを地域で支えたい」という想いから2000年に子育てサークル「0123みつぎ」を立ち上げて以来、絵本の読み語りや子ども食堂など、今日も子育てにかかわるさまざまな活動を行っている。

同じ想いの仲間たちと、
自分たちが必要とする居場所を作る

木村さんは地元・岡山の大学を卒業後、青年海外協力隊としてケニアの学校で教鞭を執った過去を持つ。教育物資に乏しい環境下、ケニアの子どもたちの「学びたい」という強い気持ちに応えるため、懸命に奮闘した2年間だった。

帰国後は小学校教諭などのキャリアを経て、結婚、出産。「豊かな自然の中で子育てがしたい」という想いを叶えるため、1999年7月、夫と子どもの家族5人で御調への移住を果たす。澄んだ空気、山や草花の香り、おいしい水。目前に広がる自然に胸が踊った。

しかし移住後、ほかの子育て家族と出会う機会がなかなかないことに気が付いた。そこで同じ想いの仲間たちと協力し、子育てサークルを結成、オープンスペースの運営をスタートさせるなど、自分たちが求める支援を実現する活動が始まった。

子育て支援があること、
居場所があることを
多くの人に知ってほしい

近所に親戚や知り合いがいない、慣れない土地での子育ては「アウェイ育児」と呼ばれ、全国的に多くの親が孤独を感じながら子育てしている。困ったとき、いざというとき、誰に頼ればいいかわからない。そんな悩みを抱える子育て世代に向けて、地域にちゃんと支援体制があることや居場所があること、仲間がいるということを発信し続けたい。

活動の中で大事にしている一番のミッションは、母親の幸せを応援することだという。今後どんな人生を歩みたいのか。仕事に復帰したい人もいれば、夢を実現したい人もいる。安心して子育てのできる環境を作って、その笑顔を応援したい。

「子育てって、一人ではとてもできません。大丈夫、みんなで一緒に子育てしましょうね、とお母さんたちに伝え続けていきたい」。

どの家庭にもその想いが届くように、木村さんは今日も活動を続けている。

アウェイ」ではなく
ホーム」となる地域づくりへ

夏になると、「みっけ」の花壇で育ったトマトやピーマンを子どもたちが自由にもぎとって帰っていく。それがきっかけで野菜嫌いを克服した子もいるのだと、木村さんは嬉しそうに目を細める。

活動を始めた当時は、自分も子育ての当事者だった。携わってきた数々の取り組みは20年以上の時を経て、だんだんと新しい世代へたすきをつなぐ形にシフトしている。木村さんが思い描くこれからの活動とは?「今後は、お母さんへの支援だけではなく、中高生のような若い世代に向けて子育て支援の存在を伝えていきたい」。

「アウェイ」ではなく、地域が家族にとっての「ホーム」となるように。尾道ではこれからも、人と人との関係が紡がれていく。

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