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瀬戸田の柑橘農園 七光園 園主

Koudai Murakami

柑橘農園 七光園 園主

尾道市生口島生まれ。農業高校の園芸科を経て、東海大学農学部卒業。在学中は熊本キャンパスの果樹研究室で柑橘の研究を行う。食品容器を扱う会社に就職して上京するも、家族の体調不良を機にUターン。広島県中央卸売市場を経て、実家が営む柑橘農園「七光園」に就農。みかんをはじめとするおいしい瀬戸田のフルーツを全国の人に知ってもらうべく、SNSを使った発信も積極的に行っている。

瀬戸内海に浮かぶ、
温暖で静かな柑橘の島

生口島の瀬戸田町。日本一のレモン生産量を誇り、その国産レモンは「瀬戸田レモン」として全国的にも注目を集めている。

しかし、瀬戸田の名産品はレモンだけではない。たっぷりと降り注ぐ太陽の光、温暖な気候、水はけのよい土の恩恵を受け、レモン以外の多彩な柑橘類も数多く栽培されている。

尾道からしまなみ海道に乗って、車で約40分。向島、因島を過ぎると、次に見えてくるのが生口島だ。海沿いを走ると、静かでゆるやかな時間が感じられる。瀬戸田で農業を営む村上さんは、海の青と農園の緑のコントラストに、地元の光景ながら毎日癒やされているという。

農業が好き。
柑橘が好き。
そんな想いを胸に就農を決意

「七光園」は村上さんの実家が営む柑橘農園。大学卒業後、東京でのサラリーマン時代を経たのち、Uターンして就農した。幼い頃から両親の農作業を手伝ってきた。農業高校から農学部のある大学へ進み、振り返ればずっとそばには「農業」があった。

村上さんの1日は、日の出とともに始まる。農協への出荷、コンテナの運搬、収穫に選別作業。作業の合間にはSNSやオンラインショップの更新を行う。1年を通して落ち着く時間はあまりない。しかし、自然とふれ合うことで心が落ち着く。汗をかきながら体を動かすのは気持ちがいい。そんな農作業が、昔から好きだった。

自慢の柑橘を使った
新しい商品開発

「今から買いに行くけぇ」と、島の友人がみかんを買いに来てくれる。一家族では食べきれない量を買って、職場や子どもたちに配ってくれるのだという。「おいしい」と言ってもらえることが、村上さんのやりがいだ。

七光園では、温州みかんやネーブルオレンジ、八朔、レモンなど約10種類の柑橘類を栽培している。村上さん一番のおすすめは「はるみ」という品種。肉厚な果肉と甘みが特徴で、見た目はオレンジに近いだろうか。新しい取り組みとして、村上さんは数年前からはるみのハウス栽培を始めた。ハウス栽培では通常より1カ月ほど長めに熟成させる。さらに甘みを増した完熟のはるみは、じわじわと人気が高まっているそう。

瀬戸田のフルーツを
全国へ届けたい

農家の後継者不足は深刻な問題になっている。跡継ぎ不在のまま高齢化が進むことで地域の一次産業がどんどん衰退していく。村上さんら若手農家たちは、瀬戸田の柑橘農業の衰退を食い止めるべく、盛り上げようと奮闘している。

「まずは瀬戸田を知ってもらいたい」。オンラインショップでの販売やSNSは、そのための取り組みだった。村上さんはネットを通じて自分なりの販路を拡大し、全国各地のリピーターとつながり始めている。

「農業は正直大変。好きじゃないとつらいかも」と笑ってみせる村上さん。それは農業への強い想いがあってこそだろう。瀬戸内海に浮かぶ島から全国へ。若手農家の新しい取り組みは、幕を開けたばかり。

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